金の資産価値を知って、資産として金購入をしたいと思っていませんか。
安全資産とも言われる金は資産運用のポートフォリオに組み込まれることが多くなりました。
金購入による投資をするときにはさまざまな選択肢があるので、どれを選んだら良いか迷ってしまう人もいるでしょう。
金購入の方法で悩んでいる方のために、ここではおすすめの方法を3つに厳選しました。
それぞれの方法について特徴やおすすめの人について紹介するので、自分に合う方法を選んで金購入を進めていきましょう。
Contents
金地金は金の延べ棒やインゴットと言われる金そのものです。グラム数に応じた金としての価値がある資産を手に入れることができます。
ここでは金地金による金購入について詳しく紹介します。
金地金は成形された金の塊であるインゴットやバーとして取引されています。
金地金はバーごとに番号が振られていて、所有者や重量、品位などについての証明書付きで購入できるのが一般的です。
品位とは金の純度のことで、日本で流通しているのは99%以上の品位のものがほとんどです。
金地金は金地金商や貴金属メーカーなどが取り扱っています。
金地金はグラム数を指定して購入する仕組みになっていて、10グラム、20グラム、50グラム、100グラム、200グラム、500グラム、1キログラムなどのバーを組み合わせて購入することが可能です。
一般的な金地金グラム数 | ||
---|---|---|
10g | 20g | 50g |
100g | 200g | 500g |
1kg |
業者によって取り扱っている重量には違いがありますが、500グラム以上であればどの業者でも購入できます。
金地金は少量の場合には購入手数料や売却手数料がかかる業者もあるので注意しましょう。
また、近年ではプール共有型金商品を提供している業者もあります。
ルミゴールドが代表的な業者で、金地金を丸ごと購入するのではなく、一部の所有権を手に入れる形で金購入ができるのが特徴です。
1グラムや1万円といったグラム単位・金額単位での購入に対応しているため、少額資金でも金を買いやすい仕組みになっています。
金地金を購入すると手元に金を保有することができるため、現金が必要になったときには即時換金が可能です。
貴金属買取店に持ち込めばすぐにその場で査定をして現金にできます。
金地金を購入したら保管方法の検討が必要です。金地金は価値のある資産なので現金や預金通帳などと同様に空き巣や強盗などの被害に遭うリスクがあります。
空き巣対策には耐火金庫を用意するのが効果的ですが、安全性を重視するなら業者に保管してもらうのが良い方法です。
銀行の貸し金庫や金専門業者の保管サービスを利用すると多額の費用がかかるので注意しましょう。
保管サービス料金の目安 | |
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三井住友銀行 |
11,000円~23,100円 |
三菱UFJ銀行 |
16,170円~29,700円 |
田中貴金属 |
5,500円 |
ルミゴールド |
なし |
金購入をした業者がそのまま預かってくれるサービスが最も保管料が低くて済み、業者によっては無料で対応しています。
金地金は直営店の店舗でも購入できますが、電話やメールによる注文やウェブ注文でも購入可能です。
購入方法について3つのパターンを紹介するので、具体的な流れを見ていきましょう。
金地金は金の直営店に行くとその場で金を手に入れられます。
直営店で金を買うときには申込書に購入したい金の数量や住所、氏名などを記入して提出します。200万円を超える場合には本人確認書類の提出が必要です。
現金でその場で支払うことも、振込で支払うこともできます。
直営店が全国各地にたくさんあるわけではないで店頭に赴くのが大変ですが、金地金の実物をすぐに手に入れたいときには適しています。
金地金は販売店に電話やメールで注文することが可能です。遠方からでも気軽に購入できるのが電話やメールの魅力でしょう。
電話では口頭で購入数量や住所などの情報を伝えて取引をします。
メールの場合には申込書をメールに添付するか、申込フォームを利用して注文する方法が主流になっています。
代金は口座に振り込んで支払い、金地金は郵便や宅配便で送ってもらうのが一般的です。
プール共有型金商品を利用する場合にはウェブ購入が一般的で、電話やメールにも対応している業者もあります。
プール共有型金商品を購入するときには、口座を開設してオンラインで購入手続きをします。
購入手順
プール共有型金商品は自由なタイミングで好きな量の金を購入できるのでおすすめです。口座開設をしたらいつでも気軽に購入も売却もできます。
ルミゴールドは金価格を10分毎に更新している誠実な業者です。
金保管管理会社として世界史的に有名なQONECOと提携している安心感もあるので、金地金を購入するならルミゴールドを活用しましょう。
おすすめの人
純金積立は金を毎月一定額や一定量ずつ購入する積立投資の方法です。
一般的には金地金の一部について所有する権利を毎月少しずつ手に入れていく仕組みになっています。
金購入の方法としてどのような特徴があるのかを見ていきましょう。
純金積立は金地金を積立預金や積立投資信託をする感覚で購入できるサービスです。
金地金の直接購入をするのと同じように品位が確認されている高品質の金をコツコツと積み立てることで購入できます。
定額積立、定量積立の二つから積み立て方を選ぶことができる業者が多くなっています。定額積立にするとドルコスト平均法によるリスク分散になる点で人気がある金購入の方法です。
純金積立は証券会社や地金商、貴金属メーカーなどによって取り扱われています。
純金積立を取り扱っている業者の一例 | |
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田中貴金属 |
楽天証券 |
住信SBIネット銀行 |
三菱マテリアル |
定額積立の場合には最低金額が1,000円~3,000円程度なので少額投資をしやすいのが特徴です。
数万円~数十万円の積立に対応している業者もあります。
純金積立の最低金額 | |
---|---|
田中貴金属 |
月々3,000円~ |
楽天証券 |
月々1,000円~ |
住信SBIネット銀行 |
月々1,000円~ |
三菱マテリアル |
月々3,000円~ |
定量積立の場合には1グラムからグラム単位で決められるのが一般的です。
純金積立は引き落とし口座を指定して毎月口座から自動で積み立てる契約ができます。
ただ、純金積立には手数料が多いので注意が必要です。純金積立では購入手数料に加えて、入会費や年会費、保管料などがかかります。購入手数料は1.5%~3%程度が相場です。
手数料 | |
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田中貴金属 |
年会費1,100円 |
楽天証券 |
積立手数料1.65% |
住信SBIネット銀行 |
購入代金1,000円につき月額25円 |
三菱マテリアル |
年会費880円 |
入会費・年会費・保管料は無料のところもありますが、無料にする代わりに購入手数料が高いことも多いので気を付けましょう。
純金積立は金を実物のバー単位で購入するわけではないので、購入した金は業者に保管を委託する仕組みになっています。
金を保管する必要がないのはメリットですが、金を手元に置いて愛でたい人にとってはデメリットです。
ただ、純金積立をして十分な金額になったら金地金を受け取ることもできます。送付してもらう場合には数千円の送料負担がありますが、現物を引き出したいという気持ちがある人にとっては魅力的なサービスです。
純金積立で金購入をする場合には証券会社や金地金商などで口座開設をする必要があります。
証券会社の場合には総合口座を開設してから、さらに金などの貴金属用の取引口座の開設を申し込まなければならないのが一般的です。
口座開設では本人確認書類を提出して審査を受けることになります。そして、審査が通ったら積立のスケジュールを設定します。
業者によって設定できる範囲には違いがありますが、毎月いくら積み立てるか、積立の頻度をどのくらいにするかを決めることが可能です。
自動積立に対応しているので、口座に入金しておく、あるいは引き落とし口座を指定しておくと期日になったら金を自動的に購入できます。
おすすめの人
金購入の方法としてやや特殊なのが金ETFです。
金ETFは金をインデックスとする上場投資信託で、売却の際に金に交換できる場合があります。
ここでは金ETFによる金購入の特徴や購入方法を詳しく解説するので参考にしてください。
金ETFは金そのものではなく証券を運用するのが特徴です。
証券取引所に上場している投資信託の中には基準価額が金の相場と連動するように設計されているものがあり、金ETFと呼ばれています。
金ETFは金の相場と相同性が高い値動きをする証券を利用して、売買による利益の獲得を目指すことができます。
金ETFは金相場に関連する企業の株式や債券、金現物などを組み合わせているため、金相場と完全に一致するわけではありません。
しかし、値動きのパターンや価格についてほぼ同じになるため、金投資の方法として活用されています。
金ETFは証券会社によって取り扱われています。金ETFは複数上場していて、基準価額の推移も少しずつ違いがあります。
証券会社によってどの金ETFを取り扱っているかが異なるため、希望の金ETFを取り扱っている証券会社を利用することが必要です。
金ETFを取り扱っている証券会社の一例 | |
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楽天証券 |
SBI証券 |
マネックス証券 |
DMM株 |
auカブコム証券 |
LINE証券 |
金ETFは基準価額によって購入に必要な最低資金は異なります。金の価格が上がるほど基準価額は上がるので注意しましょう。
基本的には金1グラムの金額に近い基準価額になるように設定されているので、8,500円前後から投資を始められます。
金ETFは一般的な投資信託と同様に手数料がかかります。
金ETF手数料 | ||||
---|---|---|---|---|
信託報酬 | + | 購入手数料 | = | 手数料 |
ただ金ETFはパッシブファンドと呼ばれる運用コストが低い投資信託なので、アクティブファンドと呼ばれる基準価額を上げるための積極的な運用をする投資信託に比べると手数料は小さめです。
信託報酬として保有資産の0.1%程度が一般的になっています。この他に購入手数料の負担があるので注意が必要です。
金ETFは証券として取引をするので金の実物を保有できないのがメリットでもデメリットでもありました。
しかし、金ETFの中には金地金との交換が可能なものが登場し、金購入をしたい人にも利用できるようになっています。
ただ、金ETFは上場証券として証券取引所での取引が必要なので手間がかかります。
株式投資などに慣れている人にとっては大した問題ではないかもしれませんが、投資初心者にはとっつきにくいでしょう。
金ETFを購入するには証券会社の総合口座を開設する必要があります。本人確認書類の提出と審査を受けて、口座を手に入れたら取引を始めることが可能です。
証券会社の取り扱い銘柄の中から金ETFを探し、目論見書などを確認して投資するETFを決めます。
そして、購入資金を証券会社の口座に入金した後、購入したいタイミングで金ETFの注文を出します。
取引が成立したら金ETFを保有できますが、売り注文がなくて約定しない場合もあるので注意しましょう。約定しなかった場合にはまた別のタイミングで注文を出す必要があります。
おすすめの人
金購入では金地金の購入、純金積立、金ETFの運用の3つの方法が人気で、どの方法でも金を実物資産として運用できるチャンスがあります。
金地金を直接保有するのは資産価値が保証されるので最もおすすめです。
ただ、金地金を自分で保管しようとすると盗難リスクを伴います。金地金の販売業者に預かってもらうのが安心です。
ルミゴールドは金地金の保管の安全性が高く、保管料も無料です。プール共有型金商品なので、口座開設をしたらいつでも気軽に金購入ができます。
純金積立と違って買うタイミングを自由に選べるので、価格が低いときに買って資産を増やしやすくすることも可能です。
これから金を買いたいと思っている人はぜひルミゴールドを使ってみてください。